
『Slack(スラック)』とは、チャットをベースとしたコミュニケーションツールの一種で、社内外にメッセージやファイルを送信したりできます。無料プランでも十分に利用できるのでスタートアップに最適なチャットサービスです。
2014年2月に正式リリースされたアメリカ発のビジネスチャットツールSlack(スラック)で、2017年11月17日に日本語版が正式リリースされました。以前まで招待制のチャットサービスでしたが、現在は招待がなくても利用できるみたいです。
Slack(スラック)は、メンションやスレッド機能が非常に使いやすく、特にIT企業の中でもエンジニアが多く在籍している企業の利用者が多いようです。今回は無料プランで使える基本機能や制限などを簡単に紹介していきます。
目次
無料で使える基本機能
1対1のチャットだけでなく、グループでのチャットも可能
1対1のチャット(会話)だけではなく、グループでのチャットも無料で利用できます。
Slack(スラック)では、チャンネルという機能がグループチャットにあたります。このチャンネルを利用することにより、複数人でのチャットが可能になり、複数人でメッセージやファイルの送信が行えます。基本的な使い方としては”部署ごとにグループ”や”案件ごとにグループ”などの使い方ができます。
社外(ワークスペース以外の人)とのメッセージングは、無料プランではできないみたいなので新たにワークスペースを作成する必要があります。
今のところ、招待できるメンバーやチャンネル数に上限がないので、コミュニケーションツールとして十分に利用できます。
他社のチャットツールでは無料プランだとグループ数に制限があるので、Slack(スラック)最大のメリットだと思います。
ただし、無料プランだと直近のメッセージ履歴の上限が10,000件しか保存さません。カウント方式はChatwork(チャットワーク)の無料機能でも述べたように削除しでも上限値は加算されないので、無料プランを長く利用したい方は絵文字だけのレスを辞め1通を大切にしましょう。
メッセージの見落としがないスレッド機能
Slack(スラック)の特徴である「スレッド機能」とは、1つのチャンネル内で複数の話題をまとめ、整理するための“小部屋”といった機能です。
例えば、製品Aについて議論している最中に、誰かがBやCの製品について投稿したチャンネルがあるとします。通常であれば、製品Aについて議論している人たちからしたら「そんなの今話すことじゃないでしょ」など余計な通知もありストレスになります。
会話を分岐(メッセージに紐づいた別のメッセージを投稿)できるスレッド機能を活用すれば、A製品について必要な人たちだけが会話できるスペースができるので、ストレスなく業務を遂行できます。またタイムラインも製品ごとに整理され新たに加わったメンバーの理解力も高まります。
大きい容量のファイルを送受信できる
無料プランでは1ワークスペースあたりの上限は5GBとなります。
これまでメールでは送れなかった写真や圧縮ファイルなども、チャット画面にドラックアンドドロップするだけで簡単に送信できます。
他社のチャットサービスは、ユーザ単位ですがSlack(スラック)の場合は全体で計算(ワークスペース単位)となります。
ワークスペースのストレージ上限に達しても、メンバーが引き続きファイルをアップロードすることはできますが、新しいファイルをアップロードできるように、古いファイルがアーカイブされます。アーカイブされたファイルは、チャンネル、ダイレクトメッセージ、検索結果には表示されなくなります。
https://slack.com/intl/ja-jp/help/articles/115002422943-Slack-フリープランでのメッセージ、ファイルやアプリの制限
音声やビデオによる会話もできる
メッセージだけではなく、音声やビデオによる会議も可能です。
他社ではグループ利用する場合、有料プランへのアップグレードが必要ですが、Slack(スラック)は、利用環境がGoogle Chromeに限定されますが、グループによる音声・ビデオ会話を無料プランでも利用できるみたいです。
ビデオ会話による画面共有が可能
前述のようにビデオ会話を利用した、画面共有が可能になります。
この画面共有についてはプランに関わらず、画面を共有できるのは一度に1人だけです。
Aさんの画面とBさんの画面を比較したいという時は、Aさんの画面を閉じないと、Bさんの画面を共有することができません。少し不便に思えますが、講師による一方通行での画面共有だとさほど気にしなくても良い。
それよりも他社だと有料プランでしか利用できない場合が多いので、Slack(スラック)最大の特徴ともいえる。よって、オンラインセミナーなどで大活躍すること間違いありません。
プログラムなどのソースコードを記述できる(コードブロック機能)
このコードロック機能は、プログラムコードをそのまま表示できる機能でIT企業が主に利用する機能です。
メッセージに付け足した形で少しだけコードを送りたい場合に便利な機能です。
Slack(スラック)無料プランのまとめ
- コンタクトやチャンネル(グループ)数の制限はない
- メッセージの保存履歴は直近10,000件だが送信数に制限はない
- グループで音声・ビデオ会話や画面共有ができる
- 音声・ビデオ会話を使うにはGoogle Chromeに限定される
- ストレージ容量は全体(ワークスペース単位)で5GBと少なく感じるが、特に気にしなくて良い
- 必要な人だけに会話を分岐できるスレッド機能を活用すれば業務ストレスが減る
アメリカ産のビジネスチャットツールだけあって、Slack(スラック)はエンジニアに好まれる機能が豊富です。
特にスレッド機能をうまく活用すれば、業務上のストレスも軽減でき、プロジェクト(チャンネル)へ新たに加ったメンバーへの理解力も増すので無駄な時間も排除できます。
インタフェースなど難しい部分もあり、少しPCスキルが問われるのでPC初心者にはあまりおすすめできないのも一つのデメリットであるでしょう。
しかし使いこなすことができれば、無料でほとんどの業務がオンラインで解決するという最大のメリットもあるのでまずはどんなものか活用してみてください。
Have a good one!